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プロジェクトストーリー
- ミカサ金属株式会社について知る
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やりがいを持って仕事をする。そんな感覚は時代遅れだ。
- 製造担当としてミカサ金属株式会社に入社したばかりの僕は、正直言ってキラキラした眼で「やりがい」を語ってくる先輩がウザかった。
やりがいのある仕事って、もっとこう「外資系」とか「ITベンチャー」とか。
毎日溶接ばかりしているだけで、やりがいなんてないよなと思っていた。
そんな、ルーティンワークの毎日の中で、大きな台風が起こり僕の価値観が一変する。
鋼製フィンガージョイントが台風で壊れてしまい、営業担当が真っ青な顔をして駆け込んできた。
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「台風で壊れた伸縮装置を大至急で作ってくれ!」
冗談じゃない。納期の迫っている仕事もあるのに、これから急ぎで鋼製フィンガージョイントなんて作れるはずがない。 製造部のみんなが戸惑いザワついているなか、社長の一言で場がピリッと引き締まった。
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「よし!それでは全社員で力を合わせて、何とか間に合わせよう!」
それからは早かった。
設計・原寸・調達・営業・製造の垣根を超えて、全員が一丸となって動いた。
「現場の状況と、破損した伸縮装置の図面を教えろ!すぐに設計するぞ」
「間違いないは許されないぞ!ベテランに原寸させよう!」
「外注は時間がかかるから事前に準備しておけよ!」
「みんなの力が試される時だ!全員で頑張ろう」
徹夜での作業は正直しんどかったし、身体はもうヘトヘト。
でも無事に開通を迎えたときは本当にうれしかった。僕でも役に立てたと・・・
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「間に合ったな!」
「やればできるな俺たち」
どこからともなく、僕と同じように疲れているはずの皆から、笑い声が聞こえてきた。
今でも、僕は「やりがい」とか「仲間」って何だろうって考える。
「ワンピース」みたいに、仲間のためなら何でもできるって感覚は分からないし、暑苦しいのも苦手だ。
でも、あの日徹夜明けで工場長が奢ってくれたコーヒーの味は、確かに「やりがい」の味がしたんだ。
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「やりがい」と言う言葉が「やりがい搾取」などと揶揄され、
近年では仕事にやりがいを求めるのがカッコ悪いといった風潮もあります。
しかし、本気で一丸となれる仲間と励まし合いながらやり遂げた仕事は、確かなやりがいに変わっていくでしょう。
社会インフラを支える、胸を張って「やりがいがある!」と言える仕事を、一緒にしてみませんか?
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